『ものがたりいちば』

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「ドント・ハングアップ」の感想

悪質なイタズラの代償は……?

 

 

2016年イギリス映画。ジャンルはホラー。
監督はダミアン・マセ、アレクシ・ワジブロア。
主演はグレッグ・サルキン。
ネタバレは気まずいのでさけたほうがいいでしょう。微グロ描写があります。

 

 

 

・序盤のかんたんなあらすじ
親友同士のサムとブレイディは、いたずら電話をかけて慌てふためく相手の様子をSNSに上げてアクセスを稼いでいた。
その手口はただのイタズラとは言えないほど悪質。
警察をよそおって電話をかけ、家のなかに武装した侵入者がいるなどと言って怖がらせるのだ。
そして、その様子を笑いものにした映像をアップしている。


ある日ブレイディがいつものようにいたずら電話をかけたが、相手の男は終始冷静で踊ってくれない。
おもしろくないのでブレイディはすぐに電話を切った。
すると即座に同じ人物からのコールバックが返ってきた。

非通知でかけたにもかかわらず。


男はしつこかった。

何度切ってもかけなおしてきて、しかもブレイディの名前を口にしたのだ。
名前以外にも男はサムやブレイディの素性を詳しく知っていた。
そして、男が送りつけてきた映像には恐ろしい光景が映っていた。
ブレイディの父と母が下着姿で縛りつけられている姿だった……。
明らかに偶然の出来事ではない。これは周到に用意された計画だったのだ。
はたして男は何者で、目的はなんなのだろうか?

 

 

 

――いちおうネタバレ注意!――

 

 

 

導入がうまい度☆☆☆☆☆
開幕当初からサムやブレイディはかなりのクズ野郎に描かれています。
あれを見て好感をもつ視聴者はいないでしょう。
嫌なやつらがひどい目にあうのを見るのはスカッとしますからね。
ホラーらしい、いい導入だと思いました。
前半の展開はぞくっとする怖さがあります。

 

 

中盤以降がワンパ度☆☆☆☆☆
途中までは刺激的なのですが、正直、途中から展開がワンパターンなので読めてきてしまいます。
とはいえ上映時間が80分ちょっとと短いので、似たような演出に飽き飽きしてくるころ、終わります。
息切れしながらもぎりぎり走り切ったという印象でした。

 

 

犯人がさすがにエスパーすぎでは……度☆☆☆★★
サムやブレイディの思考や行動を先回りし、他人の家の電気や電化製品を自由自在に操ります。
さすがに魔法使いすぎと少しだけ思いましたけど、まあ、ホラー映画の敵役はだいたいエスパーで魔法使いなのでとくに気にはなりませんでした。
いちおう綿密な準備をしたというフォローもありましたし。

 

短くまとまったホラーらしい作品だと思います。
中盤以降失速ぎみですけど、導入部は引きこまれました。
ホラー好きならおすすめです!