東京は、公園が多い!
2011年日本映画。ラブストーリー。
監督は青山真治。
主演は三浦春馬。
ネタバレはとくに問題ないでしょう。
・序盤のかんたんなあらすじ
写真家志望の大学生の光司は公園でひとびとの写真を撮るのを趣味にしていた。
そこで初島という謎の男に声をかけられ、毎日公園巡りをしているある人妻を尾行して写真を撮ってほしいと頼まれる。
理由を問うと、浮気調査だという。
あまり乗り気ではない光司だったが、1回2万円という高額の報酬につられて引き受けることにするのだった……。
愛が伝わらない度☆☆☆★★
相手が死んでしまっていたり、複雑な関係性だったりで登場人物が直接愛を伝える描写がありません。
ラブストーリーなのに。
回りくどくてラブストーリーであることにもしばらく気づきませんでした。
光司の周囲の登場人物たちは他人の恋愛を饒舌に語りますが、自分の愛を伝えません。
光司もそうです。
血のつながらない姉を思っているのですが結局、彼は愛を伝えないことを選びます。
なぜでしょうか……観客がそれを考えるストーリーなのかもしれません。
法律上は、血がつながっていなければ姉弟でも結婚できるようです。
静かで地味なドラマ度☆☆☆☆★
でも幽霊が出てきます。
だけどホラーではありません。
大人の映画です。
強姦未遂のシーンが急に出てきますが、演出でまったく盛り上げないので犯罪っぽさが強調されず生々しいです。
ラブストーリーだけど家族映画でもあります。
もやもやする度☆☆☆☆☆
はっきりと割り切れない気持ち、そういったものを抱えたひとには共感するところがあるかもしれません。
自分ならどうするか?と考えさせられる映画です。
(地味な映画は苦手なのでそんなにおもしろくはなかったです……)