「移動都市/モータル・エンジン」の感想
SFアクションの豪華な幕の内弁当!
Amazonビデオなどの動画配信サービスでごらんになれます。
2018年ニュージーランド・アメリカ合作映画。ジャンルはSFアクション。
監督はクリスチャン・リヴァース。
主演はヘラ・ヒルマー。
ネタバレはたいした影響はないと思います。エロ、グロはありません。
・序盤のかんたんなあらすじ
量子エネルギー兵器による世界大戦で旧文明世界が滅亡してから約1000年後。
人類の多くが住む移動都市は他の移動都市を捕食して資源や人を奪い合っている。
捕食に成功した都市はさらに強大になり、新たな獲物を探す。
見習い史学者トムが住む巨大な移動都市ロンドンは、小さな採掘移動都市を捕食した。
トムが捕食された都市の資源仕分けの作業に行くと、そこには尊敬する史学者でありロンドンの指導者でもあるサディアスがいた。
トムはサディアスに声をかけられオールドテック(旧文明の遺物)の話で盛り上がる。
なにやらサディアスは危険なオールドテックを探しているようだ。
と、そのとき、事件が起こった。
食われた都市からの移住者のなかから少女が進み出て、サディアスをナイフで刺したのだ。
トドメを刺そうとした一撃を間一髪止めたトムは、逃げる少女を追いかけた。
少女を高所の行き止まりに追いつめるのだが、少女は「サディアスはわたしの母を殺した。ヘスター・ショウと言ってみればわかる」と言って、自ら飛び下りてしまう。
困惑するトムのもとにサディアスがやってきて何が起こったのか尋ねる。
正直に答えたトムを、なんとサディアスは突き落としてしまう。
移動都市のダストシュートから放り出された少女とトムは幸運にも生きていた。
少女の名はヘスター。
母を殺し、自分の顔に傷をつけたサディアスを殺すためにロンドンに戻ると言って立ち去ろうとする。
ずっと移動都市で生きてきたトムはひとりで無人の荒野に取り残されるのが嫌で、ヘスターについていくことにした。
果たして2人の運命はいかに?
――ネタバレ注意!――
・とにかく映像に飽きない度☆☆☆☆☆
巨大な移動都市のカーチェイスから始まり、暗黒の荒野での恐ろしげな殺人機械との遭遇、人間同士の肉弾バトル、飛空艇による空中戦など、これでもかと激しいアクションの連続です。
某トランスフォーマー(ぜんぜんぼかせてない!?)のように同じようなアクションの連発だと飽きてくるのですが、本作はアクションのバラエティが豊かでわくわくします。
ターミネーターみたいなやつも出てきますし、SFアクションの豪華なつまみ食い作品となっております。
これでおもしろくないわけがない!
・こんなゲームがあったらやってみたい度☆☆☆☆☆
この世界観とストーリー絶対ゲーム向きだと思います。
移動する巨大都市のオープンワールドとか、想像しただけで面白そうでわくわくします。
あと、吹き替え版限定の話になってしまいますが、ふだんアニメやゲーム、洋画の吹き替えで主演をやっているような声優たちが惜しみなく投入されており、とても豪華です。
・続編の可能性絶望度☆☆☆☆☆
興行収入が製作費を下回っているので続編はまずありえないでしょう。
興行収入は映画館と折半と言われていますので、配給会社は製作費の半分も回収できてないことになります。
いわゆる大コケです……どうして……。
Amazonでの☆評価も3.5とそんなに低くないのですが、どうしてヒットしなかったのでしょうか……。
というか、こんな豪華な映画が劇場公開されていたことすら知りませんでした。
あれかな、宣伝不足かな?
いちおう続編制作のラインは製作費の3倍以上の興行収入という業界の通説があります。
SF?なんか小難しい呪文唱えそうだしやめとこ、というSFアレルギー持ちのあなた!
安心してください!
高尚ぶったSF要素はいっさいありません!
派手なアクションが好きならおすすめです!