「エクスティンクション 地球奪還」の感想
2018年アメリカ映画。SFスリラー。
監督:ベン・ヤング
主演:マイケル・ペーニャ
・序盤のかんたんなあらすじ
工場で働く技師のピーターは毎晩のように悪夢にうなされていた。
突如として謎の軍隊が都市に飛来し、破壊と殺戮を行う――つまり宇宙人による侵略の夢だ。
しかも不思議なことにその夢には自分や家族も登場するのだ。
周囲からは精神の病だと言われ、精神科にかかるようにアドバイスされる。
そんなある日、友人たちを集めて妻アリスの昇進祝いパーティをしていたとき、夢が現実になってしまう。
空に現れた謎の軍隊が人類にむかって激しい攻撃を始めたのだ。
一家を連れて避難しようとするピーターだったが、すでに自宅マンションにも敵は入りこんでいた……。
――ネタバレ注意!――
急におもしろくなる度☆☆☆☆☆
途中まではありきたりな宇宙人侵略ものだったので、めちゃくちゃ退屈でした。
「あ~はやく終わんね~かな~」
と鼻ホジしておりました。
しかし宇宙人のヘルメットを取ったら出てきたのが人間だったシーンから一転攻勢!
そこからはめちゃくちゃおもしろかったです。
断片的なヒントは出ていたんですけどね。
『彼ら』の人権問題のニュースや抗議集会などの映像が大きなヒントでしたね。
他にも女性のファッションが微妙に――いや、はっきりとダサいのが気になっていたんですが、あれは現代とは大きく時代が異なるというヒントかもしれません。
もしくはアンドロイドの美的センスが人類とちがうことを表現していたのかも。
ただ、そういう違和感は感じつつも、ちょっとつまんなすぎたのでマジメに観てませんでした(言い訳)。
宣伝にある宇宙人が攻めてきた、というのも嘘はついてませんね。
なにしろ人類はもう地球人ではなく、火星人なんですから(笑)
そうは言ってもイラつく度☆☆☆☆☆
後半の展開はだいたい楽しめたんですけど、やっぱり子どもが出てくるパニック映画は地雷ありますわー。
敵が来たから隠れてるのにおもちゃのロボットがしゃべってバレるとか。
話を動かすためにトラブルの発生をガキに押し付けるのマジでやめてほしいです。
ラストシーンでピーターとアリスがなんとか列車の発車に間に合ったときもイラつきました。
いや、実際には間に合ってないんですけどね(笑)。
わざわざ全員の危険を冒して停車してくれたのに『電車の外』で親子が抱き合うとか、なに考えてるんですかね?
感動的な音楽を流して「おら泣け~」みたいな演出してましたけど、あんなので感動するやついませんよ。
敵がすぐそこまで迫ってるときに他のみんなを危険にさらす悪質な遅延行為なんですから。
いいからとっとと乗れよw
……とっとと乗れや!!!!!!!!!(怒)
超テクノロジーの微妙さ度☆☆☆☆☆
予算がなかったんでしょう(確信)。
SFアクション映画では、現実には存在しないスーパーテクノロジーを見たいものですけど、ありませんでした。
戦いもだいたいアサルトライフルで撃ち合ってるだけだし。
今と変わんね~……。
火星にコロニーを作れるほど発達した技術を持ってるのに、1発撃たれたら死ぬ生身の人間が戦場に行くんですかー?(笑)
ロボットとか使えよw
あ、それで反乱を起こされたのか(!)。
ドローンはともかく、いちばん目立ったテクノロジーが銃の生体認証だったのは物足りなさすぎです。
なんかもうすでにありそうな技術だし(笑)。
超電磁シールドとか、せめてそういう未来装備を持たせてください!
人間そっくりの能力と感情をもったアンドロイドがいる時点でそうとうなハイテク社会のはずなので、そこらへんは非常に残念でした!
途中からは好きですけど、最初の40分くらいはマジで退屈すぎるので酷評されるのもしょうがないですね。
上映時間の半分がつまらないって(笑)。