犯人の狂気は健在。
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2016年デンマーク・ドイツ・スウェーデン・ノルウェー合作映画。
ジャンルはサスペンス。
監督はハンス・ペテル・モランド。
主演はニコライ・リー・カース。
人気刑事シリーズの映画化3作目。(1作目は観たことありません)
ネタバレは厳禁です。多少残虐シーンがあります。ご注意を。
・序盤のかんたんなあらすじ
舞台は現代デンマークのコペンハーゲン。
過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の特捜部Qにある手紙が届けられた。
海辺で拾われたビンのなかに入っていたもので、科学分析の結果、8年ほど前に書かれたと判明した。
文字が消えかかっていたが、誘拐された子どもが助けを求めた文章ではないかと疑いがあがる。
アサド刑事は事件の匂いを感じたが、相棒のカールが精神を病んで休職していた。
なかば無理やりカールを引っ張りだしたものの、カールは精彩を欠いている。
しかし、さらなる分析の結果、子どもの名前が判明した。
手がかりをもとに捜査を開始すると、手紙を書いた子どもの弟が見つかる。
弟は驚くべき告白をした。
自分と兄は8年前に誘拐されて、兄は目の前で殺された、と。
だが、どういうわけか警察に通報された記録がなく、兄弟の両親は何年も前に自殺していた。
似たような事件をリストアップすると、奇妙な共通点が浮かび上がってくる。
一家で特殊な宗教を信仰していたことと、必ず2人の兄弟姉妹がさらわれていたことだ。
同じころ、子どもが連れ去られるのを見た、という通報が地方から入り、カールとアサドは早速現地に移動する。
やはり誘拐の通報はないのだが、信者リストをもとに不審な一家を訪ねてみると、最初はとぼけていた両親がついに子どもたちが誘拐され身代金を要求されたと告白した。
しかも犯人を知っている、と。
犯人は神父を名乗る男で、一家の素性から資産まですべて知っていたのだ。
カールたちは急遽大規模な捜査網を敷いて、身代金受け渡しの際に犯人逮捕を目指した。
はたして誘拐事件は宗教犯罪なのか?
過去の被害者から届いた手紙は現在の被害者を救えるのか?
――ネタバレ注意!――
シリーズの安定度☆☆☆☆★
1作目を観ていないので確かなことは言えませんが、シリーズが続いているということはよい出来だったのでしょう。
2作目の「特捜部Q キジ殺し」も4作目の「特捜部Q カルテ番号64」もおもしろかったです。
シリーズのファンなら安心して観られるできだと思いますけど、管理人は4作目がいちばん好きです。
シリーズの安定した救われなさ☆☆☆☆★
毎回凄惨な事件と歪んだ思想を見せつけられるシリーズです。
事件は解決しても、救われない結末が多いのですが、今回もそうです。
とはいえ、他の作品に比べたらまだ希望があるほうかもしれません。
回復力がちょっとおかしい度☆☆☆☆☆
中盤である人物が右肩を撃たれるのですが、その数時間後には元気に動き回りばんばん人を殺しまくります。
さすがにおかしない?とは思いました。
今作も安定の病みっぷりでした。
サスペンス好きならおすすめです!