映画「ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜」の感想
2017年日本映画。ジャンルは料理ミステリー。
監督は「おくりびと」の滝田洋二郎。
主演は嵐の二宮和也。
ネタバレ憲法違反です。ゼッタイに避けましょう!
・序盤のかんたんなあらすじ
2002年日本。
主人公佐々木充(二宮和也)は天才的な料理人だが、理想にこだわりすぎるあまり客や従業員の信頼を失い、店を潰して借金まみれになっている。
現在は、一度食べた料理の味を絶対に忘れず、それを再現できる腕の持ち主であることを利用して「思い出の料理を再現する」という特殊な料理人をやって借金を返している。
幼少期に両親を失った充は「すずらん園」という施設で育った。
その施設を15歳のときに飛び出して以来一度も帰っていなかったのだが、お世話になった園長が亡くなったと知らされても葬儀にも出ない。
店を失った失敗のせいで心が頑なになり、同じく施設で育った親友の柳沢健(綾野剛)以外とほとんど接点をもたなくなっていた。
そんなある日、充のもとに新たな依頼がくる。
300万円という高額報酬を提示され、中国の北京に飛んだ充は、300万円はただの手付金で、成功報酬は5000万円だと告げられる。
依頼人の楊晴明は中国料理界では伝説的な大物で、報酬額もさることながら、依頼内容もぶっ飛んでいた。
1930年代に満州国で作られた伝説のレシピ「大日本帝国食菜全席」を再現してほしい、とのことだった。
ただし、レシピがどこにあるのかわからないので、それを探し当てることも仕事だった。
そのレシピを作ったのは依頼人の楊晴明と、山形直太朗という日本人料理人。
充は依頼に不審なものを感じながらも、高額な報酬に惹かれ依頼を受ける。
まずは山形直太朗の手がかりを求めて、旅に出るのであった……。
――ネタバレ注意!――
ネタバレは厳禁だけどオチはバレバレ度☆☆☆☆☆
1時間くらいでオチが読めます。
というか、たぶんわからせにきてると思います。
主人公の充も途中から驚きの新事実を知るたびに「でしょうね……」と連発するレベルです。
クライマックスの大どんでん返し!みたいなのが好きなひとは、ちょっと期待を下げたほうが無難でしょう。
実話じゃないんかーい度☆☆☆☆★
詳しくは言えませんが、ラストの演出が完全に実話っぽい演出なので勘違いしないように!
知らずに通ぶって「大日本帝国食菜全席」を実話ネタとして話さないようにしましょう!
わたしは恥をかきましたっ!!!
料理シーンの出来のよさ☆☆☆☆☆
役者の包丁さばきや鍋振り仕草にはまったく違和感を感じませんでした。
といっても管理人は料理人じゃないのでぜんぜんわかりませんけど……。
それと日本映画には珍しく、音にこだわりを感じます。
咀嚼音も下品にならない程度に調整してあり、とてもおいしそうです。
歴史ロマン、料理もの、ミステリー、こういったものに興味がある方におすすめです!