『ものがたりいちば』

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映画「ヘレディタリー 継承」ネタバレあらすじ感想

2018年アメリカ映画
監督:アリ・アスター
主演:トニ・コレット

欧米人は悪魔が大好き、な映画の感想です!

 目次です。好きなところから読めます。

 

序盤のあらすじ


グラハム家の祖母エレンが亡くなったため、葬儀が行われました。
エレンの娘アニーや孫娘のチャーリーはエレンの亡霊を見ます。
そのこともあったせいか、葬儀から1週間後アニーは愛する人を失った人たちが集うグループセラピーに参加しました。


自己紹介を促されたアニーは、母エレンと仲がよくなかったことを告白します。
エレンは支配的な人物で他人の意見を一切聞かなかったそうです。
息子のピーターや娘のチャーリーに悪影響を及ぼすと考えた夫のスティーブがエレンとの絶縁を決めたのでした。


ちなみにアニーの父は精神病で食事ができずに餓死、兄は精神病で自殺、母も精神病を患っていたそうです。
呪われてんのかグラハム一族はw


葬儀からしばらく経ち、ミニチュア作家のアニーはつぎの個展への準備で忙しくしています。
高校生のピーターが友人の開くパーティに行くというので、アニーは妹のチャーリーを連れて行くように申しつけました。
ピーターに酒を飲むなとしつこく釘をさしていたので、お目付け役としてでしょう。


パーティ会場で気になる女の子を見つけたピーターはチャーリーが邪魔になりました。
そりゃそうだわ、高校生のパーティに中学生なんて連れて行かせるなよw


ピーターはチョコ好きのチャーリーを追っ払うために、チョコレートケーキを食べて待っているようにと言い、自分は女の子とマリファナを吸いに行きました。
酒は飲まんが草はやるww


水パイプでしっぽりキメていると、チャーリーがやってきて息ができないと訴えてきました。
じつはチャーリーにはナッツアレルギーがあるのです。
ピーターはすぐにチャーリーを抱えて車に乗りこみ、病院に飛ばしました。


真っ暗な道路で80マイル(約120キロ)以上出しての危険な高速運転です。
アレルギー発作でいよいよ息が苦しくなったチャーリーが酸素を求めて右側の窓を開け、外に顔を出しました。


突然、路上に動物の死体のようなものが見えたので、ピーターはあわててハンドルを右に切ります。
そのとき道路の右側には電柱が立っていました。


チャーリーが顔を出している窓は右側、ピーターがハンドルを切ったのも右側、そして電柱も右側です。
つまり……?

 

 

――ネタバレ注意!――

 

 

 

突然の悲劇


鈍い衝突音がした後、ピーターが車を停めると、静寂が訪れました。
チャ、チャーリーは!?
しばらく深呼吸をして自分を落ち着かせたあと、ピーターは車を発進させて家に帰って寝ました。
おいこら寝ちゃダメだろw


翌朝、買い物に出かけようとした母のアニーは車でなにかを見つけて狂ったように泣きわめきました。
車にはチャーリーの首なし死体が放置されていたのです……。
頭部は路上に放置されていたので、結局見つからなかったそうです。


葬儀を終えたアニーは悲しみのあまり奇妙な行動をするようになりました。
チャーリーが好きだったツリーハウスで眠ったり、チャーリーが事故死した状況を再現したミニチュアセットを作ったりして夫スティーブを困惑させます。


自分でもこのままではまずいと思ったのか、アニーは再びグループセラピーに参加しようと思いますが、駐車場まで来て気が変わりました。
帰ろうとするアニーの車の前に、ふくよかな中年女性が立ちはだかります。


女性はジョーンと名乗り、自分も最近息子と孫息子を亡くしたばかりだと話しました。
もし悲しみを話したければ連絡してほしいと言って、電話番号を手渡したのです。


アニーはピーターとチャーリーの死をめぐってと衝突しました。
まあ、事故『とはいえ』って感じですからね……。


ジョーンに親しみを感じたアニーは連絡して家を訪れ、車で愛する娘の無残な首なし死体を見つけたときのショックを語りました。
さらに自分はかつて夢遊病だったと語り、寝ながらピーターとチャーリーにシンナー液をぶっかけてマッチで火をつけて殺そうとしたと告白します。
グラハム一族精神病しかいねえな?


夢遊病で人を殺してしまう例はほんとうにあるようです。
こちらの記事にちょっとだけ調べたことを書いたのでよろしければどうぞ。

 

zwigani.hatenablog.com

 


ジョーンに胸の内を打ち明けたことですこし気分が晴れたのか、アニーは仕事に集中することに決め、ミニチュア作りの材料を買いにホームセンターに行きました。
すると偶然ジョーンと会ったのです。
偶然、あくまで偶然ですから!


ハイテンションのジョーンは気分がハイになっているのは、霊能者が主催した降霊会に参加したおかげだと、ドン引きしているアニーにまくしたてます(笑)
さあ詐欺の匂いがぷんぷんしてまいりました。
ごり押しに負けてアニーはジョーンの家に同行します。


オカルトにはまった人物がやることといえば……?
コックリさんですwww
コップが勝手に動いたので、トリックを疑ったアニーがテーブルの下を覗きますが、仕掛けらしきものはありません。


さらにチョークがひとりでに動いて黒板に文字を書いたり、窓を閉めているのに風が吹いてアニーの髪が動いたりしました。
ラッキーエアーかな?


突然のオカルト展開にびっくりしたアニーは、ジョーンの家から立ち去りました。
帰り際にジョーンからコックリさんのやり方を教えてもらいました、というか強引に押し付けられました(笑)

 

 

加速するオカルトホラー


帰宅したアニーはさっそく儀式の準備を整え、ピーターとスティーブを叩き起こします。
アニーが「チャーリーの霊を呼び出す」などと供述しだしたので、スティーブは「ピーター、寝なさい」と速攻で話を終わらせにかかります。


しかしアニーは食い下がります。
「さっきやったら成功したから!」
もうやったのかよwww


でも「家族全員のパワーが必要なの」などと矛盾したことを言いだしました。
1人で成功したんじゃないのかよwww
完全に錯乱状態のアニーに押し切られる形で降霊術の儀式が始まってしまいました。
もちろんチャーリーらしき霊が現れて大暴れします。


あ……ほんとにオカルト映画なんすね……うん……できれば先に言ってほしかったかな……。
まあ言ったらネタバレになっちゃいますけど……。


ビビったスティーブが儀式を中断させましたが、その日からピーターが怪異現象に襲われるようになります。
それを知ったアニーはあの儀式が降霊術ではなかったのではないかと思い始めます。


ある日、家の中にやたらと虫がいたので屋根裏部屋に行ってみると、なんとそこに死体が転がっていました。
真っ黒に変色していますが、どうやらしばらく前に墓荒らしにあって消えたアニーの母エレンのもののようです。


帰宅したスティーブに死体を見せると、スティーブは墓を荒らしたアニーが自分で運んできたのだと思いこみました。
まあここ最近の言動からそう思うのは仕方ありません。


アニーが母エレンの遺品を見ていると、怪しげなオカルト書があり、そのなかにあの儀式は悪魔の王ペイモンを召喚するものだと書いてありました。
ペイモンは現世に降臨するために男の体を欲しているそうです。


これはびっくり、ジョーンは嘘をついていたのです(笑)
問いただすためにジョーンの家を訪ねても不在でした。


アニーは召喚の媒体になったチャーリーの日記帳を暖炉で燃やそうとしますが、火をつけるとなぜかアニーの体も発火しました。
日記帳を燃やすことを断念せざるを得ませんでした。

 

 

ペイモン様降臨!


学校の授業中、突然ピーターは自分の顔面を机に何度も叩きつけました。
アニーが学校からの連絡に応答しなかったので、連絡を受けたスティーブがピーターを家に連れ帰ります。


じつはアニーはエレンの遺品のアルバムにジョーンが仲良く写っていたことを知ってそれどころではなかったのです。
ジョーンはオカルト者じゃなくて、ガチのカルト信者だったのです。

そしてグラハム家はガチで呪われてたというわけですw


帰宅したスティーブにエレンとジョーンは悪魔崇拝者で、ピーターが狙われていると告げ、チャーリーの日記帳にオイルをかけてスティーブに渡し、燃やすように頼みました。
さすがに自分も燃えるとわかっているのに、自分ではできないからです。


しかしスティーブから精神病扱いされ、日記帳を取り上げられそうになったため、アニーはそれを奪い取って暖炉に放り込みました。
するとなぜかスティーブが炎上します(笑)


帰宅してから自室で眠っていたピーターが目を覚ましてリビングに行くと、変わり果てた父の焼死体を発見しました。
さらにあからさまに目がイッちゃってるアニーに追い回され、たまらず屋根裏部屋に逃げこみます。


立てこもっていると周囲は静かになりましたが、しばらくすると、頭上から血が垂れてきました。
おそるおそる顔を上げたピーターは母のアニーが貫き手で首を刺しているのを目撃します。
貫き手がだんだん超高速になっていったので、ここは笑いましたw


さらに部屋のなかにだれだかよくわからない素っ裸の集団が現れたのでピーターは窓を突き破って庭の地面に叩きつけられました。
アニーだったなにかがスーッと空中を浮遊してツリーハウスに行ったので、なぜかピーターはそのあとを追います。


なぜか、というかすでに悪魔王ペイモンに乗っ取られているからでしょう。
庭にいる裸軍団が満面の笑みで王の行進を見送っています(笑)


ツリーハウスにあがると、裸軍団がうじゃうじゃいてみな平伏しております。
ついでに首なしのチャーリーとエレンの死体も平伏しております。
禍々しい謎の悪魔像みたいなものがあり、その横に『王妃リー』と記されたエレンの写真が飾られていました。
ピーターの前の宿主がエレンだったのです。(たぶん)


ついに本来の男の体を手に入れた悪魔王ペイモン様に、悪魔神官ジョーンが「チャーリーもうだいじょうぶ、前の女の体と違ってあなたは男の肉体を手に入れたのだ」と言って恭しく王冠をかぶせました。


おまえwwwwwwww
そいつはピーターだっつーの!
降臨の儀のかんじんなところで名前間違えんなwwww


ん?
呼び間違いじゃない?
脚本家や吹き替え翻訳のミスじゃないとすると、ほんとうにチャーリーって言ったのかな?


ペイモンがエレンからチャーリーに乗り移って、チャーリーからピーターに乗り移ったんですかね?
でもそれはおかしいです。
チャーリーが死ぬ前に降臨の儀が始まっていたような描写はなかったわけですし。


というわけで、わたしは制作サイドのミスだと思うことにしました(笑)
おわりです!

 

 

裸度☆☆☆☆☆


ペイモン様が偉大なのはわかりましたけど、裸で宗教活動したくないのでわたしは入信をご遠慮させていただきます!

 

 

悪魔よくわからない度☆☆☆☆☆


欧米のホラーだとたびたび悪魔が題材になっていますが、わたしは無教養なのでキリスト教とか聖書とか悪魔崇拝がよくわからず、怖いと思ったことがないです。
幽霊じゃなくて悪魔の仕業だった!という展開になったとき、キリスト教圏の人はゾクっとくるんでしょうか?
わたしはガクっとくるんですけど(笑)


ホラーなのに怖いと思えないんだから楽しめるわけがありませんね。
だからオカルトホラーは観る前に教えてほしいんですよね~。
ミナクテスムカラ(小声)
でも笑えるところはそこそこあったので、悪魔ものでは比較的楽しめたほうでした。

 

 

ちょっと長い度☆☆☆☆☆


ホラー映画で2時間超えはきついっす……。

 

以上です!