『ものがたりいちば』

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映画「バイオハザード」ネタバレあらすじ感想

2002年イギリス・アメリカ映画
監督:ポール・W・S・アンダーソン
主演:ミラ・ジョボヴィッチ

こんど金曜ロードショーで放送されるので先回りして観ました!

 目次です。好きなところから読めます。

 

序盤のあらすじ


あらゆる製品を扱う巨大企業アンブレラは、裏では軍事兵器を扱い莫大な利益を上げています。
アンブレラの秘密地下施設『ハイブ』では違法なウイルス研究が行われていました。


ハイブのウイルス保管室に謎の人物が侵入し、ウイルスを盗み出し、そのアンプルの1つを保管室内で割って立ち去りました。
ウイルスは空調設備を通してたちまちハイブ中に拡散します。
危険なウイルスの保管室の空調が他の部屋とつながっているのは、危機管理が甘いように思われますけど、これがアンブレラの体質です(笑)


ウイルスの流出を検知した制御システムが、ただちに全施設を閉鎖、水攻めやガス攻撃などで職員を皆殺しにしてしまいました。
今回吹き替え版で観たんですけど、ガスの噴出を見た職員が「ハロンを止めて!」と言っていました。
しかし、どうやらふつうのハロンガスで人が死ぬことはまずないようです。
こんなところもアンブレラ(笑)


ところ変わって、裸の美女アリスがバスルームで目覚めました。
そこは豪邸ですが、アリスには記憶がありません。
裸のままが続くと年齢レーティングが上がってしまうので手近にあった赤いドレスと皮のブーツを身につけます(笑)
このあと激しいアクションをやるので、セクシーなドレスを着るのは当然ですね!


アリスが広い屋敷のなかをうろついていると、見知らぬ男が現れ、さらに兵士たちが突入してきました。
アリスは部隊の隊長から「報告しろ!」と詰め寄られますが、なんのことだかわかりません。
記憶のない様子を見た部隊の衛生兵が「ガスによる一時的な記憶喪失かもしれない」と予想しました。


見知らぬ男はマットという名の警官だと主張しましたが、部隊は無視して手錠で拘束します。
この部隊はアンブレラの特殊部隊で、ハイブに侵入して防御システム『レッドクイーン』を解除するのが任務だと隊長が語りました。


さらにアリスもハイブの非常用出入り口であるこの屋敷を守る特殊工作員だそうです。
というわけで、アリスとマットは部隊に同行してハイブの地下中枢部を目指すことになったのでした。

 

 

―――ネタバレ注意!―――

 

 

 

レッドクイーンの部屋へ


地下には電車がありました。
屋敷のあるラクーンシティ郊外から、これに乗って市街地の地下にあるハイブに侵入するのです。
市街地を武装した特殊部隊員がうろついていたら、悪いことをしているのが一発でバレちゃいますから、こんなときのための非常用出入り口です。


一行が電車で移動を開始すると、怪しい男が車内に入ってきました。
その男はスペンスという名ですが、アリスと同じく記憶がないようです。
スペンスと接触したときにアリスの記憶がうっすらと蘇り、ベッドで愛し合う2人の姿を思いだしました。
スペンスはアリスと夫婦を演じていた、特殊工作員です。


レッドクイーンのある深層まで降りてきましたが、全職員が死亡したはずなのにハイブの内部には死体がほとんどありません。
唯一水攻めにされた職員の死体が水中に浮いていましたが、一行が立ち去ると目をあけました。
第一ゾンビ人発見です!


いろんなところが水没していてレッドクイーンの部屋に直行できないため、迂回することになりました。
食堂のはずの場所に行くと、実験施設と倉庫がいりまじったような不気味な場所でした。
そこからはハロンガスが検出されなかったので、通過するついでに生存者の捜索もすることにします。
「離れずに捜索しろ!」
と隊長が命令しますが、隊員たちはまあまあバラバラに行動していました(笑)


レッドクイーン手前の通路のドアがロックされていたので、部隊のIT電子機器担当のカプランが解除します。
カプランは電子機器ならなんでも扱えるようですが、あわてると仕事がめちゃくちゃ遅くなっちゃうプレッシャーに弱いタイプです。


通路のドアが開いたので隊長自ら慎重に進み、レッドクイーンルームへのドアの電子ロックを解除しました。
隊長をはじめとする4名の隊員が通路に入ると、防御システムが作動して両側のドアが閉まりました。
レッドクイーンの罠です!


まずい雰囲気なのでアリスが「早く開けてあげて!」と急かしますが、カプランはあわてると仕事のクオリティが下がるので逆効果です(笑)
通路の両壁に設置された装置から、レーザーが発生して隊員たちを襲います。
よそ見をしていた衛生兵がクビをスパッ!と切られて即死しました。


カプランの遅延行為はまだ終わりません(笑)
ふたたびのレーザー攻撃は膝くらいの低い位置だったので、ある隊員がジャンプでよけようとしましたが、途中で軌道変化されて胴を輪切りにされてしまいました。
さすがアンブレラの誇る最先端AIレッドクイーン、フェイントもお手の物です。


まだまだカプランが攻撃システムの解除に手間取るので、唯一生き残っていた隊長がレーザー攻撃を受けてしまいます。
さきほどのフェイントを華麗にかわした隊長がもう一度かわしてやろうと身構えますが、こんどのレーザーは網目のように広がり通路いっぱいをカバーして迫ってきたので回避不可能でした。
最初からそれやっとけよ(笑)

 

 

シャットダウン


隊長以下4名が犠牲になりましたが、残されたカプランは任務を続行しようとします。
レッドクイーンの部屋に行き、マザーボードを引っこ抜いてシステムをシャットダウンしようとします。
すると、小さな女の子のホログラム、レッドクイーンが映写されました。
レッドクイーンは「わたしをシャットダウンすれば、みんな死ぬことになる」と警告しますが、カプランたちは構わずに任務を実行しました。


主電源が停止したので、施設内の全電子ロックが解除されます。
それだけならともかく、なぜかご丁寧にすべてのドアが開放されました。
停電や故障時に閉じこめられると困るからロックが自動解除されるのはいいとして、勝手にドアが開くのはちょっとセキュリティに問題があるのでは?(笑)


このご丁寧な施設の仕様により、レッドクイーンが閉じこめていた『やつら』が解き放たれてしまいました。
いっぽう、食堂?で待機していた女性隊員レインが動いている人影を見つけましたが、様子がヘンです。


どう見てもゾンビですが、この映画の世界にはゾンビという概念がないので、最後までこの単語を使いません。
ゾンビという単語を使うのはコメディ映画だけですね。


レインはゾンビにいきなり掴みかかられ、手を噛みちぎられてしまいました。
何発撃っても倒れないゾンビにレインたちはビビります。
頭を撃たなきゃ死なないことをまだ知らないからですね。


アリスたちがレインと合流すると、ゾンビがわらわらとわいてきたので部隊は戦いながら逃げました。
脱出するためのドアを開けるとき、またカプランがモタモタします(笑)
よく特殊部隊員になれたなw


ようやくドアが開きましたが、そこもゾンビだらけでした!
JDという隊員が群れに引きずり込まれてお亡くなりになってしまいます。
彼を助けようとしたレインはまたしても噛まれてしまいました。
まあ1回噛まれたら何回噛まれても同じですから問題ありません(笑)


逃げ道を失った一行は、なんとか地上へ行く道がないか手分けして探すことにしました。
研究エリアに足を踏み入れたアリスは、ゾンビ犬(原作ではケルベロス)の群れに遭遇します。


原作ゲームの設定に忠実に、人間のゾンビよりも機敏に動くのではるかに強敵ですが、記憶が戻りつつあるアリスの敵ではありません。
無慈悲なヘッドショットで大半を射殺し、最後の1匹も華麗な三角跳びからの蹴りで倒しました。


この射撃術、格闘術、アンブレラの特殊工作員の肩書は伊達じゃありません!
戦闘員である特殊部隊員のほうが弱いんで、役目を逆にしたほうがよかったと思います(笑)


オフィスエリアを探索しているマークはリサという女性のゾンビと遭遇します。
アリスの記憶に何回も出てきた職員です。
ほんとうにしつこいくらい何度も回想シーンをやっていたんですが、2回で十分だと思います(笑)


リサゾンビは損傷が少ないため、生きていると油断したマークが襲われてしまいましたが、アリスが助けました。
マークは涙ながらに真相を語ります。
じつはリサはマークの妹で、2人は反アンブレラ組織の一員だったのです。


陰謀の証拠を入手するためにリサはアンブレラに潜伏し、内部の協力者とともにチャンスを探っていたそうです。
しつこいくらい回想で観せられたので知ってます(笑)


一行は合流しますが、だれも脱出路を見つけていませんでした。
記憶が戻ったアリスが主導権を取り「レッドクイーンを再起動して脱出路を聞きだす」と提案しました。
他のメンバーは大賛成というわけではありませんが、他によい方法もなさそうなので、従います。

 

 

脱出


レッドクイーンを再起動すると「言わんこっちゃないw」と煽られます。
しかし、意外にもレッドクイーンは素直に脱出路を教えてくれました。
さらに『ゾンビに噛まれると必ず感染する』というゾンビものの鉄則まで教えてくれたのです。
意外に親切なんすね~。


一行はおそらくメンテナンス用の通路と思われる場所を進みます。
ですが、ネズミよりもどこにでも出現するのがゾンビという存在なので(笑)、群れに襲われカプランが噛まれ、しかも逃げる途中ではぐれてしまいました。。
これにて特殊部隊員、全滅確定です……。
このままではレインは脱出してもゾンビになってしまうだけです。


ここでアリスの記憶が完全に戻り、ワクチンのありかを思いだしました!
強力なウイルスを作っても、ワクチンもセットでなければ高値で売りつけることはできませんからね。
さっそく研究エリアに戻りましたが、すでにワクチンは何者かによって持ちだされていました。
何者……スペンスなんですけどね(笑)


冒頭でワクチンを盗んでウイルスをぶちまけたのはスペンスだったのです。
そのまま電車で屋敷の地下まで逃げてきたのですが、そのときにレッドクイーンにガスを吸わされて記憶を失ってしまったのでした。


本性を現したスペンスは、一行をウイルス保管室に閉じこめて、ワクチンの置いてある電車に走ります。
アリスたちが電子ロックを解除できずに困っていると、部屋のモニターにレッドクイーンが映りました。


レッドクイーンは今観るとさすがにCGがしょぼいクリーチャー・リッカーにスペンスが食い殺される場面を見せます。
スペンスを摂取したリッカーは巨大化しました。


レッドクイーンは「感染している者を殺せば電子ロックを開けてやる」と取引を迫りますが、アリスはレインを殺すことを拒否して、モニターを斧で叩き割りました。
するとなぜかレッドクイーンが機能を停止しました。


なんでたかがモニターを壊しただけでメインコンピューターが壊れるんだよwww
などと突っ込もうとしましたが、ドアが開いてカプランがやってきたのでやめときます。
カプランが前にしかけておいた仕掛けを作動させて、レッドクイーンをシャットダウンしたのです。
あわてなければ有能なんですけどね~カプランは(笑)


アリス、マーク、レイン、カプランの4人は発着場に向かい、電車に乗りこみ、ワクチンをレインとカプランに打ちました。
電車を発車させると、さっそくリッカーがカプランを襲いました。
あぁ、せっかくワクチンを打ってもらったのに……。


ワクチンを打ってもらったといえば、レインのほうは感染してから時間が経ちすぎていたせいで、結局ゾンビになってしまいました。
レインゾンビを倒し、リッカーを倒した2人は無事屋敷につきましたが、そこでアンブレラの手の者に捕らえられてしまうのでした。


リッカーの攻撃で感染したマークは連れ去られ、アリスはアンブレラの病院に監禁されます。
かなり長い間眠らされていたようで、アリスが起きたとき病院にはだれもいません。
外に出ると、ラクーンシティは炎上、壊滅しているのでした……。
2へ続く!

 

 

少ない予算でよく作った度☆☆☆☆☆


たった数十億(ハリウッド基準では低予算)で作ったとのことですが、言われてみればほとんどが屋内の場面で、しかも同じ場所を何度も使いまわしているという低予算感はありますね。
リッカーのCGの完成度が不安定で、そこそこ見れる出来のシーンもあればびっくりするほどしょぼいシーンもあるのは、仕上げの途中で予算が尽きたのでしょう(笑)

 

 

強い女性主人公の走り度☆☆☆☆☆


この作品と同時期に公開された『トゥームレイダー』あたりから、だんだん強い女性を主人公にすえた作品が増えていった気がします。

 

 

原作忠実度☆☆☆☆☆


クリーチャーや設定の話ではありません。
1、2がおもしろくて3がおもしろくない原作ゲームと同じで3がだいぶアレだからです(笑)

以上です!