『ものがたりいちば』

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映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」 ネタバレあらすじ感想『金曜ロードSHOW!』

2018年アメリカ映画
監督:ロン・ハワード
主演:オールデン・エアエンライク


日テレさん、いつもディズニーとジブリの作品ばっかり放送してくれてありがとうございます!

 目次です。好きなところから読めます。

 

序盤のあらすじ


惑星コレリアでちんけな盗人をしているハン・ソロは、地元をしきる裏組織のボスに依頼された仕事に失敗して、命を狙われることになりました。
幼なじみの恋人キーラとともにコレリアを逃げだそうとしますが、キーラは捕まってしまいます。


宇宙船のパイロットになりたかったハンは操縦技能を磨くために、手っ取り早く帝国軍に入りましたが、帝国軍のアカデミーを追い出され歩兵に回されてしまい、3年も戦場を渡り歩く日々を送りました。


宇宙船を手に入れることもできず、キーラを迎えに行くこともできずに悶々としてたハンですが、ある戦場で帝国軍の宇宙船をかっぱらおうとしている盗賊団と出会います。


帝国軍を抜け出すチャンスだと考えたハンは盗賊団のリーダー、トバイアス・ベケットに仲間に入れてくれるように頼みますが、ベケットに脱走兵としてチクられてしまい、処刑されることになってしまいました(笑)


処刑方法は飢えた怪物の檻に投げ込まれるというものです。
ところがその檻にいたのは怪物ではなくウーキーという亜人種で、たまたますこしウーキーの言葉が話せるハンはそのウーキー(チューバッカ)と意気投合します。


チューバッカは奴隷として連れていかれたウーキーの仲間たちを探しているそうで、ハンと行動をともにすることになり、2人は力を合わせて脱出しました。
余談ですが、チューバッカは3日前に餌として放り込まれた人間を食ったんでしょうかね……?


ハンとチューバッカは帝国軍の船をかっぱらったベケットたちと合流し、盗賊団の仲間入りを果たし、仕事を手伝うことになります。
その仕事内容は帝国軍の貨物列車からコアクシウムというエネルギー物質を強奪することでした。


強奪作戦は途中まで順調に進みますが、エンフィス・ネストという他の盗賊が仲間を引き連れて現れ、強奪合戦が始まってしまいます。
その争いのせいで盗賊団のメンバーはリーダーのベケットを除いて死亡してしまい、コアクシウムを手に入れることもできませんでした。


このときにメンバーの1人が自爆するのですが、動機がよくわかりませんでした(笑)


ベケットはハンとチューバッカを連れて、コアクシウム強奪の依頼人であるドライセン・ヴォスの宇宙船に言い訳をしに行きました。
なんとヴォスの船にはキーラが乗っていました!
ハンとキーラは再会を喜び合います。


ヴォスはクリムゾン・ドーンというマフィア組織の幹部で、約束のブツを持ってこなかったことにたいそう腹を立てます。
副官として働いているキーラの口添えもあって、ヴォスは約束のブツを持ってくるチャンスをもう一度ベケットに与えました。


ベケット、ハン、チューバッカ、そしてお目付け役として参加したキーラは、コアクシウムを手に入れるために新たな仕事に挑むのでした。

 

 

――ネタバレ注意!――

 

 

 

惑星ケッセルへ


かんたんに盗みだせそうな未精製のコアクシウムは不安定なため、足の速い宇宙船じゃないと輸送中に爆発してしまうということで、快速の宇宙船を手に入れることにしました。


キーラは知人であるランドというギャンブラーが持つミレニアム・ファルコン号に目を付けます。


ハンが宇宙船を賭けてポーカーみたいなギャンブルでランドに挑みますが、イカサマをされて負けてしまいました。
賭けで船を巻き上げる作戦は失敗したのですが、ランドと旧知の仲のベケットが今回のでかいヤマに誘うと、ランドは乗ってきました。


ファルコンの副操縦士を務めているL3というドロイドは熱心なドロイド解放運動家です(笑)
さっそく一行はコアクシウムの鉱山があるケッセルという星に赴きました。
当初のうちはベケットが立てた作戦どおりに進むのですが、途中から勝手な行動をとる者が出てしまいます。


鉱山で悪質な奴隷労働をやらされているドロイドたちを見かねたL3が彼ら(?)を解放して混乱を引き起こしました。
同じく奴隷労働をさせられていた同族のウーキーたちを見つけたチューバッカも作戦から離脱します。
こっそり潜入して盗み出すつもりだったのが、いまや鉱山は逃げだした奴隷たちの反乱で大騒ぎです。


仲間を救いだしたチューバッカと合流したハンはなんとか未精製のコアクシウムをファルコンに運び入れましたが、ドロイド解放運動の演説に酔っていたL3が流れ弾に当たってしまいました。
L3を助けようとしたランドも負傷してしまったので、ハンがパイロットをやることになりました。


帝国軍の息がかかっていない精製施設のある惑星サヴァリーンへの航路につきましたが、そこにケッセルの反乱を治めるために出動した帝国軍の巨大な戦闘艦デストロイヤーが立ちはだかりました。


帝国軍に3年在籍した経験のあるハンは「こんなボロ船なんか放置されるさ!」と豪語した直後、デストロイヤーから戦闘機タイファイターが出撃してきました(笑)


反乱騒ぎのせいで時間をかなりロスしてしまい、すでに未精製のコアクシウムは熱々の爆発寸前になっています。
そのうえに帝国軍の追撃をかわすためにさらなるロスが発生してしまいました。


コアクシウムが爆発することを恐れたベケットが廃棄を提案しますが、ハンは名案を思い付きます。
それは銀河の暗礁領域『メイルシュトローム』を突っ切ることで距離を短縮し、ついでに帝国軍を振り切ることです。


航路図すらない未知の領域に突っ込んだファルコン号は、タイファイターの攻撃や巨大不明生物の攻撃、それから謎の重力場の影響でそこらじゅう損傷しますが、スターウォーズの世界観には気密性が存在しないので(笑)、無事に乗り切ることができました。

 

 

惑星サヴァリーンにて


L3が犠牲になり、ファルコンもボロボロに損傷しましたが、どうにかサヴァリーンに到着しました。


一行はさっそく爆発寸前のコアクシウムを精製し始め、精製が完了したらすぐに引き渡すためにヴォスをサヴァリーンに呼びましたが、精製施設がある集落の住人たちの様子がヘンです。


なぜかだれもしゃべらないのです。
不穏なものを感じた一行の前に、エンフィス・ネストとその一味が現れました。


ファルコンにこっそり設置された発信機のせいで追跡されていたのです。
多勢に無勢ということで、ハンは一計を案じました。


「大勢の傭兵がファルコンで待機している」とハッタリをかますのですが、状況の悪化を察知したランドがとっととファルコンを発進させて逃げちまいました。
詰みです(笑)


ところが、エンフィスはハンたちに手を出しません。
ほんの数人を殺せば、巨万の富と引き換えにできるコアクシウムを手に入れられるというのに……。
エンフィスはことの真相を語ります。


クリムゾン・ドーンのような巨大マフィア組織はもともと傭兵団で、資源の豊富な星を訪れては略奪を繰り返していたそうです。
住人が抗議したり逆らったりすれば、舌を切り落として見せしめとしてきたのです。
このサヴァリーンの住人たちがしゃべらないのもそういう背景がありました。


そうやって私腹を肥やし、巨大化したのがクリムゾン・ドーンのようなマフィア組織だったのです。
略奪され、搾取された星々の住人たちはただただ泣き寝入りするのではなく、反撃を決断しました。
それがエンフィス・ネストの率いる盗賊団――いや、同盟軍の正体だったのです。


ハイパーワープの燃料となるコハクシウムがヴォスの手に渡れば、さらにマフィアどもの力が増して新たな犠牲者が増えてしまう……だからこそ、エンフィスはコハクシウムの入手を阻止しようとしていたのでした。


この話を聞いたハンはヴォスにコハクシウムを渡すのをやめることにしました。
しかし、ヴォスはすぐにここにやってきます。
ヴォスの力を恐れたベケットは逃げました。


アイディアマンのハンがまた一計を案じます(笑)
もちろん失敗するんですけど(笑)


コハクシウムの偽物をヴォスに渡して金を巻き上げて、本物を同盟軍に渡すという一石二鳥の作戦でしたが、なぜかヴォスにそれを見破られていました。
なぜか、というかベケットがヴォスにチクったからです。


じつはベケットは逃げたフリをしてこの企みをヴォスに伝えていたのです。
ところが、ベケットの裏切りはハンの想定の範囲内でした。
コハクシウムは偽物ではなく、本物なのです。
そもそも偽物を用意するような時間はなかったのですから。


おびき出したヴォスの手下どもをエンフィスたちが始末したため、ヴォスの護衛はわずかになりました。
すると、大量のコアクシウムに目がくらんだベケットがヴォスを裏切って護衛を殺し、持ち去ってしまいました。
ヴォスはキーラにも裏切られ、殺されてしまいます。


とはいえクリムゾン・ドーンの力は強大ですから、キーラはハンに後始末を自分に任せるように言って、1人で殺害現場に残りました。
ハンが去るとキーラはクリムゾン・ドーンのボスに連絡を取ります。


なんとそのボスはシスの暗黒卿ダース・モールではありませんか!
わたしの記憶が確かなら、この映画より過去の話EP1『ファントム・メナス』で死んだはずです。
まんまとヴォスの後釜に座ったキーラは、ダース・モールのもとへ赴くのでした。


いっぽう、残されたハンはベケットに追いつき殺害してコアクシウムを取り戻しました。
宇宙船をいくらでも買えるほどの大量のコアクシウムを惜しげもなく同盟軍に引き渡しましたが、同盟軍には参加せずにあいかわらず盗賊を続けることにしたそうです。


そんな正義漢のアウトローハン・ソロに、エンフィスは感謝の気持ちとしてちょっぴりコアクシウムをおすそ分けしました。
そのコアクシウムを元手にして再びランドとギャンブル勝負に挑んだハンは、イカサマを封じて、今度こそファルコンを巻き上げることに成功したのでした。


おしまい!

 

 

一滴の血液も流れない度☆☆☆☆☆


この作品では何百人も死にますが、不自然なことに一滴の血も流れません。
これがディズニー作品!
マーベル・アベンジャーズとかもそうですね。

 

 

エミリア・クラークの吹き替えに困惑した度☆☆☆☆☆


キーラを演じたエミリア・クラークの吹き替えをドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』では清水理沙が担当してましたが、本作では別の人でした。
スローンズを数百時間観て「エミリア・クラークといえば清水理沙!」という刷り込みがあったためにわりと困惑しました。


媒体や作品が変われば吹き替えの人が変わることはよくあることですが、ややこしいことにエンフィスの吹き替えが清水理沙だったのです(笑)
エミリア・クラークの吹き替えは違う人だったけど、清水理沙はいた、ということでちょっと笑いました。
どうせ起用するならキーラの吹き替えでよかったやんけ(笑)

 

 

ダース・モールの謎、エターナルになりそう度☆☆☆☆☆


残念なことに本作は大コケしたそうです。
本編のEP8『最後のジェダイ』の評判が悪かったせいだとかいろいろと原因が噂されていましたが、続編の制作はいまだに発表されていません。
キーラの行動の真意も、ダース・モール生存の謎も投げっぱなしで終わりそうです(笑)