『ものがたりいちば』

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映画「ジョン・ウィック:パラベラム」ネタバレあらすじ感想

2019年アメリカ映画
監督:チャド・スタエルスキ
主演:キアヌ・リーヴス

シリーズを重ねるごとにどんどんパワーアップする傑作アクション映画の感想です!

 目次です。好きなところから読めます。

 

序盤のあらすじ


前作で裏社会の頂点に君臨する主席連合の一員サンティーノを聖域コンティネンタルホテルの中で殺した『伝説の殺し屋ジョン・ウィック』は、裏社会から追放されることが決まり、さらに1400万ドルの賞金首として全世界の殺し屋から狙われることになりました。


友人であるホテルの支配人ウィンストンの温情で追放まで1時間の猶予を与えられたジョンは、タクシーに乗って図書館を目指します。
しかし渋滞のため残り20分になってしまったので、タクシーでの移動を断念、運転手に金貨(裏社会のサービスを受けるための通貨)を渡し、愛犬をホテルのコンシェルジュに届けるように頼みました。


運転手「わかりました、ミスター・ウィック」
どこにでも裏社会の人間がいる世界観を思いださせる演出ですね。
深夜でも開いている羨ましい図書館につくと、ジョンはだれも読まなそうな本を開きます。


なかには金貨が数枚、メダル、十字架のネックレス、そして妻ヘレンとの思い出の写真が入っていました。
裏社会の人間はいざというときのために、金や道具を分散させておくのでしょう。
マニアックな読書趣味をお持ちの人に取られそうだけどw


まだ追放まで10分残っているのですが、巨額の懸賞金に釣られた第一の刺客がさっそく襲いかかってきます。
2メートルほどもありそうな巨漢です。
パワーでごり押しされ鎖骨のあたりをナイフで刺されてしまいましたが、本を有効活用して倒しました。


時間がないので早く次の目的地に行きたいのですが、鎖骨の負傷は無視できないものだったので、知り合いの闇医者のところへ寄ります。
残り時間は5分。
闇医者はそれでもジョンを受け入れて傷口を縫い始めてくれましたが、あと少しで完了するというところで時間切れが来てしまいました。


とたんに闇医者が治療をやめてしまったので、しょうがなくジョンは続きを自分で縫いました。
裏社会のルールは厳格です。
薬を探すジョンに場所を教えてしまったため、闇医者は自分を撃つようにと言いました。
追放者への援助は裏切り者として処罰されるからです。
1発では怪しまれるかもしれないので、念のため2発撃ちました。


闇医者の病院から出ると、待ち伏せしていた殺し屋たちが追ってきたので、近くの骨董品店に誘いこみます。
殺し屋たちといっぱいナイフを投げあって遊びました(笑)
そのあとは馬車の厩舎に逃げこみ、遊びを続けます。
馬に蹴らせてトドメを刺すというおしゃれな殺人術が披露されました(笑)


助けてもらったついでに馬に目的地に送ってもらいます。
今のジョンは動物しか友だちがいないのです……。
追手がバイクで追跡してきますが、馬上で態勢を巧みに入れ替えながら倒しました。


バイクに対して馬では不利かと思いましたが、自分でバランスを取らなければいけないバイクと違って、馬は勝手にバランスを取ってくれるので自由に動ける利点を生かした形ですね。
まあぶっちゃけ馬を撃てばいいんですけど(笑)
動物愛護精神にあふれた殺し屋で助かりました。


目的地は劇場で、なかには裏社会丸出しのボディガードがたくさんいます。
ジョンはこの組織のボス『振付師』に面会しました。
振付師はバレエダンサーにレッスンをつけていましたが、ジョンが十字架を見せると劇場の奥に連れて行きます。
劇場の奥では男児コマンドサンボみたいな格闘術を、女児はバレエを訓練していました。


会話の内容からかつてジョンはこの組織に所属した殺し屋で、振付師は育ての親のようです。
十字架は援助を求められる『チケット』らしく、ジョンは逃走の手助けを求めました。
追放者への援助は厳禁なので振付師は渋りますが、最終的には『主席連合のルール』よりも『自分の組織のルール』を優先させて、ジョンを助けることにします。


チケットを使った証として、ジョンは背中に焼き印を押されました。
わけわからんファンタジックな儀式きたーw
ジョンは振付師が手配した船に乗って、カサブランカへ向かうのでした……。

 

 

―――ネタバレ注意!―――

 

 

 

裁定人


主席連合の制裁はジョンの協力者たちへも迫ります。
コンティネンタルホテルを訪れた『裁定人』は支配人のウィンストンが『ジョンのサンティーノ殺しを止めなかったこと』『ジョンに1時間の猶予を与えたこと』を咎め、支配人の座から1週間以内に退くように要求しました。
ところが、ウィンストンはぜんぜんやめるつもりがありません。


続いて裁定人はニューヨークの裏情報組織のアジトを訪れ、バワリー・キングが『サンティーノを殺すとわかっていながらジョンに銃を与えた』罪で、1週間以内に王の座を退くように命令しました。
ところが、バワリーもぜんぜんやめるつもりがありませんw


この2人はジョンが追放される前に援助したので比較的穏便に話を済ませましたが、次の罪人は話が違います。


というわけで裁定人はダウンタウンにある『平家』という寿司屋を訪れました。
目的は凄腕の殺し屋である板前とその弟子を兵隊として連れて行くことです。
フグの天ぷらを食べるという謎の儀式を済ませたあと、一行は劇場に向かいました。
寿司食えよw


板前軍団は劇場のボディガードを次々と倒し、振付師のもとにたどりつきました。
振付師は「チケットの権利行使を認めただけで、主席連合への忠誠を破ったわけではない」と言い訳します。
一応この言い分を認めたのか、裁定人は両手を刺すという罰を与えましたが、命は取りませんでした。
裁定人の名を出せばふつうに面会できたと思うのですが、見せしめにされたボディガードがかわいそう……。

 

 

カサブランカ、モロッコ


カサブランカについたジョンは、コンティネンタルホテル・モロッコを目指します。
ここも殺し屋だらけですが、ホテルの支配人がジョンに『恩赦』を与えたとのことで、ホテルの関係者が守ってくれました。


支配人のソフィアはジョンの旧知の女性で、ジョンが訪ねてきたことに激怒しています。
愛犬家のようで、狩猟犬を使ってジョンを威嚇します。
下部組織のボスが主席連合の意向を無視して勝手に恩赦など出せるはずがないのに、それでも面会したのはジョンが『聖印』を持っているからです。


聖印は前作で登場した『助けてもらうかわりに、後で絶対に1つ頼みを聞かなければならない』という契約の証です。
ジョンは「ベラーダに会わせてほしい」と頼みました。


ベラーダは主席連合の一員のようですが、ジョンに会ってもなぜか殺しません。
裏社会のルールよくわかんねーw
ジョンがベラーダに会いに来た理由は『主席連合の首長』に会わせてもらうためでした。


ベラーダはジョンの頼みを聞き、首長の居場所を「砂漠の果てに行けば会えるかもしれない」とファンタジーの占いみたいにそれとなくほのめかします。
裏社会ではふつうのやりとりはしないのです(笑)
そして、ソフィアがジョンを殺さずにつれてきたことへの代価として、犬を献上するように要求しました。


愛犬家のソフィアがそれを断ると、ベラーダは犬を殺してしまいます。
あっ……犬を殺しちゃうと……。
というわけでソフィアがキレました(笑)
残りの犬をけしかけて、撃ちまくります。
犬がベラーダの手下たちの股間を噛みまくります(笑)


ソフィアはベラーダの手下を何十人も殺しましたが、ベラーダは殺しませんでした。
主席連合の一員を殺せば完全にアウトだからでしょう。
股間を犬に噛ませて膝を撃ち抜いて、手下を殺すのはギリギリセーフなんでしょうか。
裏社会のしきたりはさっぱりわかりません(笑)


ジョンは言われたとおりに砂漠に行き、そこで聖印の契約を果たしたソフィアと別れました。
砂漠の果てにいた主席連合の首長は、ジョンの命乞いに対して2つの条件を出します。
1つは忠誠を誓いなおし、任務を果たすこと。
もう1つは忠誠の証を立てることです。


というわけでジョンは指を詰めました。
このしきたりは日本人がよく知ってるやつです(笑)
さて、与えられる任務とは、主席連合に従わない下部組織のボス――ウィンストンの殺害でした……。

 

 

再びニューヨークへ


1週間以内に退任しろ、という命令にバワリーが背いたため、裁定人は板前軍団を率いて罰を与えます。
その罰は7回斬るというものでしたが、斬られたバワリーが死んだかどうかは曖昧でした。


いっぽう、ニューヨークに帰還したジョンは板前軍団に襲われます。
ジョンが赦されるのは『任務を果たしたあと』ですから、まだ抹殺命令は生きています。


戦いつつも逃げるジョンですが、コンティネンタルホテルについたところで板前に追いつめられました。
しかし、撃たれる寸前でジョンがホテルの階段に手をかけると、ホテルのコンシェルジュが板前を止めました。
ホテルはまだ主席連合が指定する『殺しを行ってはいけない』聖域だからです。


しぶしぶ従った板前はジョンとともに応接室に赴きました。
2人はそこで座ってウィンストンを待つのですが、板前は広いソファーなのになぜかジョンにぴったり密着します(笑)
怖くなったジョンは1人がけのソファーに移動しました。


すると、さっきまで殺し合いをしていたのに、急に板前がはしゃぎだしてしゃべります。
どうやら板前はジョンの熱烈なファンで、憧れの人と対戦できたのがうれしくてしょうがないようです。
さすが業界のスーパースターですね!


秘密のラウンジに通されたジョンはウィンストンと面会しました。
ウィンストンは「ジョンほどの男が主席連合の犬になり下がり、友人を殺して生きていくのか」と巧みな話術でジョンのプライドを刺激します。
まんまとウィンストンの誘導に引っかかったジョンは殺すのをやめました。


砂漠の果てまで命乞いに行って、利き手の薬指を差しだしてまで得たチャンスを失ってしまいました。
ウィンストンは裁定人に反逆の意志を示し、これにて戦争が始まることになりました。
裁定人が聖域指定を解除したため、さっそく制裁部隊が送られます。


制裁部隊は至近距離でヘッドショットを食らっても跳ね返すスーパーヘルメットで身を固めていたため、ホテルの従業員たちはあっという間に全滅しました。
始めのうちはジョンもてこずりましたが、そのうちヘルメットのバイザーを上げて直接顔に銃弾を撃ち込んだり、装甲の薄い首を撃つなどして対応して部隊を全滅させました。


しかし、まだ板前軍団が残っています。
ジョンは疲労困憊ながら板前の弟子たちを倒していきますが、手練れの2人組に苦戦し、なんと組み伏せられてしまいました。


ところがどういうわけか2人組はジョンを殺しません。
理由はジョンの熱烈なファンで、もっと遊びたかったからです(笑)
その結果、2人組はジョンに敗れてしまいました。
命に対しては命で報いるのが裏社会の流儀、ということでジョンは2人にトドメを刺さずに見逃します。


最後の強敵、板前とも激闘を繰り広げ、こっちにはしっかりトドメを刺しました。
ちょっとソファのとき気持ち悪かったんでw


兵隊を全員失った裁定人がウィンストンに協議を申しこみました。
『主席連合への忠誠を誓いなおせば、ホテルを再び聖域に指定して、支配人も続けていい』
すべてウィンストンの思い通り、事実上の敗北宣言ですね。
裁定人の提案をウィンストンは承諾しました。


ということは、ジョンは梯子を外されてしまったことになります。
困惑している隙を突かれて、ウィンストンに何発も弾丸を撃ちこまれ、窓から落下してしまいました。
ウィンストンはジョンを裏切った形ですが、頭を撃ちませんでした。
いいですねーパート4をやる気まんまんですねー!


裁定人が確認しに行きますが、ジョンの死体はありませんでした。
大怪我を負い意識を失ったジョンを回収して助けたのは、やっぱり生きていたバワリー王でした!
パート4へ続く……。

 

 

パワーアップ度☆☆☆☆☆


パート2まででやり尽くしたかと思ってましたが、馬や犬を使うという新しいアイディアが盛り込まれ、さらに戦闘描写がおもしろくなっていました。
わけのわからんファンタジックな世界観も強化されていてよかったです。
お見事!

 

 

警察不在度☆☆☆☆☆


どこ行ったんですか~?(笑)

 

 

続編楽しみ度☆☆☆☆☆


待ってます!

以上です。

あらすじはありませんが、チャプター1と2の感想もありますのでよかったらどうぞ。

 

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